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「届けたい人に届かなきゃ意味がない」シンガーソングライター鈴木福の姉が語る"自分"

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「ポコチン一等賞」で音楽界に鮮烈な登場をした、シンガーソングライター・鈴木福の姉。6月28日に、メジャーデビュー後、初となるシングル「足が臭い」をリリースする彼に、持ち味である「明るさの中にある陰鬱な感情」、そのルーツや、ニューシングルについて思うことなど、様々な話を聞いてみた。

[取材/金森一]

 

「ひとりぼっち」だからできた音楽

───鈴木福の姉さんは「ポコチン一等賞」で大反響の中デビューされたわけですが、「ポコチン一等賞」の大ヒットについて、当時はどういった心境だったんでしょうか。

いやもうとにかく驚きました。「ポコチン一等賞」のMVをYouTubeにアップして、まあ1週間くらいは全然見向きもされてなかったんですけど、Twitterでこの曲を紹介してくださった方がいて。で、そのツイートがバズって、MVもたくさんの方に観ていただけて。当時は本当にびっくりしましたね。SNSスゲー!って(笑)。

───ご自身でも予想外のことだったんですね。

はい。「ポコチン一等賞」に限った話じゃないんですけど、僕は自分の音楽が届けたい人に届けばいいと思ってるんです。届けたい人っていうのは曲によって違うんですけど、例えば「ポコチン一等賞」は、自分が何者なのか、何のために生きているのか、周囲からは「あなたって◯◯だよね」みたいな感じで言われたり見られたりしているけど、それは本当に本当の自分なのか、そんな風に思い悩んでいる人に向けて作った曲なんです。だから、今回の「ポコチン一等賞」の反響は、そういう人がたくさんいるからなのかなあ、なんて思ってます。

───鈴木福の姉さんの曲は、明るいようでどこか暗い雰囲気を纏っているように思います。そういった鈴木福の姉さんの世界観を構築するルーツはなんでしょうか。

んー、ルーツというとちょっと違うかもしれないんですけど、僕の悪い癖というか習性で、人との間に壁を作っちゃうんですよ。自分の本心をさらけ出すようなことを出来なかった。だから、表面上では人に恵まれているように見えていても、実際にはひとりぼっちだった。でも音楽は自分との向き合いですから、本心を乗せることが出来たんです。ひとりぼっちだからできた音楽みたいな。そんな感じですね。

 

届けたい人に届かなきゃ意味がない

───先日「足が臭い」のMVをアップロードされましたが、その挑戦的な歌詞が話題になっています。それについてはどうお考えでしょうか。

すごいオブラートに包んでいただいてありがとうございます(笑)。まあこの曲は、僕も意識的にこれまでと少し毛色を変えているので、否定的な反応は出てくるかなあとは思っていました。さっきも言いましたけど、僕は自分の音楽は届けたい人に届けばいいと思っています。逆に言えば、届けたい人に届かなきゃ意味がない。この辺のテーマについてはまだ言わないでおきますけど、とにかく自分の頭の中を伝えるためには、表言を妥協しちゃダメなんです。でもこうやって曲について議論してもらえるのは、多くの人に興味を持ってもらえたってことですから、単純に嬉しいです。

───カップリング曲「脇も臭い」を拝聴させていただいたのですが、こちらのテーマは…

そっちも内緒で(笑)。というか、実は今回はシングル自体に一貫したテーマがあるんです。ですから、公開した「足が臭い」は言うなれば前編です。

───そういえば「足が臭い」には「お前昨日靴下食べたん?」、「脇も臭い」には「昨日食べた脇汗シート」という歌詞がありますが、これは繋がりを意識して…

そうですそうです。「脇も臭い」は「足が臭い」のアンサーソング、って言うとちょっと違うんですけど、こう、探偵小説でいう解決編みたいな。そう捉えていただければ。…ちょっと喋り過ぎちゃったかな…(笑)。

 

今後の「鈴木福の姉」

───今後のご自身の「鈴木福の姉」としての展望についてお話ししていただけますか。

そうですね、まずシンガーソングライターとして、もっとライブとかに精力的に取り組もうかなと。今まではちょっと僕が人前に立つのが苦手ってことで、あんまりやってこなかったんですけど、それじゃあ見聞は広がらないなと。思いを届けたい相手のことをもっと理解しなきゃ、いずれどん詰まりになっちゃうと思うんで。

───曲作りに関してはどうでしょうか。

音楽については、スタンス自体は変わりません。今まで通り、僕の中に溜まってるいろんな本心をさらけ出していこうかなと。あとは、歌詞だったりメロディーについてはまだまだ進化出来ると思ってます。

───では最後に、ファンの皆様に一言お願いします。

僕はまだ発展途上です。これからも僕を温かい目で見守っていってくださると幸いです。

───本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

 

 

 

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